活動報告
名古屋を循環するリユースの心
<中部リサイクル運動市民の会>
エコに対する関心が高い販売&回収店
店内で展示・販売される「めぐる」
新美店長
<販売店舗> 酒のすぎた
無事、商品となった「めぐる」を販売するのは、愛知県内でチェーン展開をする酒販店「酒のすぎた」。今回は、名古屋市内の店舗、有松店を取材しました。
店舗に訪れて最初に目にするのは、店頭に並ぶ大小さまざまな回収ボックスの数々。同社では全店で、びん、缶、PETボトルなどの資源の店頭回収を積極的に行っており、2007年には小売業として初めて「愛知環境賞」を受賞されています。
環境への理解の深さは店内にも表れています。一升びん、Rマークびんなど、それぞれ容器の種類ごとに「リユースびん」のPOPが付き、「めぐる」については、プロジェクトの内容説明と共に大きく展示・販売されていました。
同店舗では、お客様が資源物を持って来ると、その量に応じてポイントに還元し、お買物券に交換するサービスを行っています。「一升びんは昔から、Rびんは4年程前から回収しています。特にこの地域はエコに対する関心が高いようで、すぐに箱がいっぱいになりますよ。」と新美店長。取材をしている間も、空きびんを持ってくる人たちが次々とやってくる様子は、“地域に根付いた販売・回収拠点”の目指すべき姿のように思えました。
気軽に来られる地域エコ活動の場
Re☆創庫
資源回収ボックス
リユース品販売店「Re☆ショップ」
<回収拠点> Re☆創庫
思い立ったらいつでも持ってこられる。そんな常設型のリユース&リサイクルステーションが、「エコロジーセンターRe☆創庫」です。中部リサイクル運動市民の会が管理・運営しており、2010年6月に1号店をオープン。ここ2号店は2011年10月にオープンしました。
まず最初に目にするのは、びんを初めとした、古紙、缶、牛乳パックなどの資源回収ボックス。ここで回収された資源物は、「めぐる」の空びんも含め、それぞれの処理事業者に引き渡されています。
そして、回収ボックスの背後にそびえる大きな建物は、リユース品販売店「Re☆ショップ」。その中では、洋服、陶磁器、食器、本、雑貨小物など、ありとあらゆる商品が展示・販売されています。これらの品は全て、リユース商品として地域住民から無償で寄付していただいたもの。状態の良い商品が数多く、次に使う人への思いやりがこもっています。
また、ここでは環境学習プログラムも行っていて、マイ箸づくりや、リサイクル工作なども実施しています。「将来的には地域の環境活動や街づくり団体などと連携していきたい」という永田氏。このステーションから、少しでもリユースの心が消費者に根付いてほしいと願っています。