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びんリユース推進全国協議会 第6回総会 開催

  開催日時 2016年5月24日(火)16:30〜17:30
  開催場所 日本ガラス工業センター会議室
(東京都新宿区百人町3-21-16)

第6回総会 会場
第6回総会 会場

 びんリユース推進全国協議会は、5月24日(火)に第6回総会を開催しました。
 安井代表を議長に選任し、「2015年度活動報告(案)」「2015年度収支報告(案)」「2016年度活動計画(案)」「2016年度予算(案)」についての審議が行われ、承認されました。


○開会ご挨拶

安井 至 代表
安井 至 代表
(国際連合大学名誉副学長、一般財団法人持続性推進機構 理事長)

 「本日は、皆様の御出席を賜りまして、総会を開催させていただくことに大変感謝申し上げる次第です。
 振り返りますと、協議会のホームページにも掲載されている『びんリユース推進全国協議会 設立趣意書』、これが2011年の9月なんですね。我々はこの規模でよく続いていると言えますし、それもひとえに様々な方々のご支援の賜物だと感謝しております。
 世の中の流れにおいて物を復活させる、あるいは新たに興すというのは大変な話であるというのをまさに実感しているわけですが、そのような中で昨年、パリ協定(COP21)が行われました。あれはおそらく歴史がある部分で反転した日で、5年10年先には環境の歴史にそう書かれることになるだろうと、私はいま信じております。1750年頃の産業革命以降ずっと石油燃料を使って文明を興してきた人類の歴史が、あの日ターニングポイントを迎えて、別の方向に動き出したということですね。
 我々がこれまで何年間か苦労しつつやってきたことは、今世紀中にたぶん全く別の形になってランディングするだろうと思っています。そしてそのときは、おそらく一つの要素として、容器というものを根本的に考え直す時期になるでしょう。ただ、想像ですけれども、それが起きるのは2040年頃になるのではないかと。ですから我々は、極めて長期的に物を考えながら、ある意味で大ぼら吹きと呼ばれながらも、将来必要になるのだと叫びつつやっていくしかないのかなと、最近はそんな思いでございます。
 今後ともご支援よろしくお願い申し上げます。」


○2015年度活動報告

 2015年度は、以下のような取組みを行いました。設立から4年半が経過し、地域に根差したびんリユースの更なる推進と将来ビジョンの検討をはじめ、多様な連携を通して活動を行うことができました。

(1)びんリユース事業への協力・支援の取り組み

  • 環境省の実証事業2件、地球環境基金助成の1件、九州圏でのびんリユース支援
  • びんリユース推進地域協議会交流会2015の開催、「びんリユース取り組み宣言書」採択

(2)2012年度版びんリユースロードマップの更新

  • 「びんリユースの将来像」策定に向けたWGを設置し、検討を行った

(3)「リユースびん規格統一」に向けた継続検討

(4)全国協議会運営の充実と他の機関との連携

  • 日本酒造組合中央会との連携強化
  • 協議会運営委員会(6回)と全国協議会WG(4回)の開催
  • 「我が国におけるびんリユースシステムの在り方に関する検討会」の検討WG、本体会合への参加
  • エコライフフェア2015(環境省主催)への出展協力

(5)地球環境基金助成による取り組み


[活動報告に関する意見交換]

  • 「リユースびん規格統一」に関して: リユースびんを使用しているある大手酒造メーカーが、新びんでの出荷に切り替えるようだ。統一びんを作ることも大切だが、そのびんをリユースしていく社会の仕組みがあってこそではないか。
    → いまは社会全体が経済合理性に従ってそういう方向に進んでいるが、将来のことを考えると本当にそれでいいのかという問題がある。次年度以降はこういった情報を組み込んだ上で、何らかの有効な提案をしていかなければならない。

○2016年度活動計画案

 協議会では、2011〜2016年を第1ステップ、2017〜2020年を第2ステップ、2021〜2025年を第3ステップ、2026〜2030年を第4ステップに整理し、5年毎の目標を設定して、重点課題、進捗管理および取り組みの分析・評価を行うとともに、協議会としてのびんリユース推進の取り組みを明確にしたいと考えます。
 2016年度は第1ステップ最後の年であり、これまでの取組み内容や課題について整理をした上で次にジャンプアップしていく、という位置づけになります。
 主な活動計画内容は以下の通りです。

(1)びんリユース推進方策の検討と実行

  • 2015年作成途中の「びんリユース推進方策(案)」の検討継続と実行を進める

(2)びんリユース推進地域協議会支援と連携

  • 現在設立済みの地域協議会は7ヶ所、設立検討中は3ヶ所(北海道・岡山・九州)。特に九州圏の協議会設立準備が望まれるため、全国協議会としても積極的に支援・協力していく

(3)「リユースびんステークホルダー会議(仮称)」の開催

  • びんリユースについての立場を踏まえた考え方や共通びんについての意識、リユースびんの品質保持など、これまで意見交換が不十分であった事業者の参加による意見交換を行い、びんリユースの社会的認知を高めることが必要。地域協議会やボトラーの組合などとの連携を想定しつつ、ステークホルダー会議の開催を検討する

(4)びんリユース将来ビジョンの検討

  • 2050年までのびんリユース将来ビジョンを作成し、「びんリユース推進方策」「リユースびんステークホルダー会議」と連携可能なものにする

(5)びんリユースの情報発信

  • 各地域協議会で進められている取り組みをもとに、「ワークショップ」について検討、開催に向けて支援・協力していく

(5)その他

  • その他、びんリユース推進に必要な取り組みについても検討していく

[活動報告に関する意見交換]

  • 全国びん商連合会に加盟している会社で、独自のリユースびんマークを作成して、取引先の商品のラベルに印刷してもらっているところがある。そのマークを全びん連でも推奨してもらいたい、また環境省がグリーン購入と絡めて運用している「環境ラベル等データベース」にも申請していきたい、という話が挙がっている。
    → リユースびんもグリーン購入のうちに含まれるので、それを示すマークを作るというのはありだろう。今まで協議会ではそういった具体的なアクションが比較的少なかった。2016年度活動計画の「びんリユース推進方策の検討と実行」に組み込んで検討していってはどうか。
    → 単なるデザインとしてのマークではなく、グリーン購入など何らかの具体的なアクションと結びついたマークであるということがとても重要だ。また、マークについて検討するのであれば、(マークのついた商品のびんを)回収してくれる人や、(マークを商品に)使ってみたいという人なども巻き込んでいった方が良いのではないか。

○来賓ご挨拶

来賓の方々を代表し、環境省 鈴木氏よりご挨拶をいただきました。


鈴木 弘幸 氏
鈴木 弘幸 氏
(環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課リサイクル推進室)

 「第6回総会の開催おめでとうございます。これまでの間、安井代表、小沢事務局長をはじめ、皆さんの努力でここまで足跡を残せたことに、深く敬意を表したいと思います。
 びんのリユースについての厳しい状況については、先ほどお話がございましたし、それぞれ皆さん普段の生活の中でもたくさん感じておられることでしょう。そのような中で、容器包装リサイクル制度に関する見直しの合同会合を開催してきました。水面下での調整に時間を要したこともありましたが、ようやく再開させていただいてパブコメまで終了し、あと1回の開催で最終の取りまとめに繋げていきたいと思っております。その中では、びんのリユースは循環型社会形成に向けた2R促進の中の柱の一つとして位置付けられております。びんの担当としまして、リユースの書きぶりがこの五年間でどう変わってきたかという論点の整理はしたいなと思っております。
 びんのリユースを考えたときに、製造、回収、洗びん、それぞれの段階に課題があるのだということを、この一年間で皆さんからたくさん教えていただきました。つい先日も、P箱にこういう問題があるんだよという話を聞かせていただいたばかりです。そして、一番のポイントになるのは、やはり消費者の意識なのだろうと考えております。ガラスびん協会さんのアンケートや、昨年度のびんリユースの在り方に関する検討会WGでも示された通り、若年層(30歳未満)の方々はびんに触れる機会すらないという現状で、右肩下がりの状況がずっと続いてしまっています。やはりそういう方々に対して、びんの良さやリユースすることの大切さを改めて伝えることが、最初の一歩になるのではないかと思っています。
 見直しの合同会合の中でも、それぞれの段階におけるインフラ整備も含めた、情報発信のあり方、工夫の仕方、利便性の向上の仕方を考えると謳っております。先ほどご提案がありました2016年度の皆さんの活動と、私どもが進めるべきだと考えている部分、重ねているところがたくさんありますので、この一年また力を合わせてやっていけたらと思います。
 (パリ協定について)安井代表が冒頭の挨拶で仰っていましたが、2030年までに民生部門で約40%、国全体で26%のCO2削減に取り組んでいくと考えたときに、当然、地方自治体もそれに対して何らかのアクションプランを作らなければならなくなるでしょう。そうなったときに、地方自治体が行っている廃棄物の回収においてCO2を削減できる部分として、リユースびんが挙がってくるのかなと。そうした期待もこめて、更なる皆さんの活動の発展をお祈りして、挨拶に替えさせていただきます。」


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