活動報告
環境省の支援のもと、P箱の回収・返却協力チラシを作成
<日本P箱レンタル協議会>
一升びんのリユースを支える“レンタルP箱”
ガラスびんのリユースには、ガラスびんを運ぶための外装容器(プラスチック搬送用箱、通称:P箱)が必要不可欠です。P箱を使用することで、びんを傷付けずに出荷・回収・保管することができます。
「日本P箱レンタル協議会」加盟3社の取り扱う “レンタルP箱” は、日本酒・焼酎・醤油などの中身製造事業者がレンタルし、1.8Lびん(一升びん)製品の販売時に使用しています。販売先の小売店などで使用済みとなったP箱は、P箱集荷協力店(全国びん商連合会 会員)などを通じて回収され、洗浄して再び使用されます。P箱自体も、循環型社会に対応したリユース容器です。
しかし近年、流通および販売形態の多様化に伴って家庭へのP箱流入が増加し、本来とは異なる目的で使われたり、返却されずにごみとして排出される事例が多く見受けられるようになりました。他用途利用や散逸・滞留などによりP箱が不足してしまい、ガラスびんのリユースが困難になっている地域も確認されています。
チラシ作成で、P箱の適正利用と返却を呼びかけ
「日本P箱レンタル協議会」では、環境省「平成29年度容器リユースシステム推進実証事業(プラスチック搬送容器の適切な運用・管理に向けた実態調査・支援)」を受け、環境省の支援のもと、「P箱の適正利用・返却」を呼びかけるチラシを作成しました。
チラシの配布先としては、都道府県の関連機関(リサイクル・廃棄物等 担当部署)、全国の自治体(市区町村の環境課・廃棄物処理センター)、新業態(ドラッグストア・ホームセンターなど)、他を予定しています。
このチラシを通じて、従来のP箱流通経路とは異なる「市区町村」をはじめ、新業態の「通信販売事業者」「組織量販店」「ホームセンター」「ドラッグストア」などにリユース容器への理解を深めてもらうこと、かつレンタルP箱が処分・他用途利用されないように、P箱の適正利用の周知徹底を図ってもらうことが狙いです。