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活動報告

Rびんの社会普及に取り組む、生協のネットワーク
<びん再使用ネットワーク>

団体紹介

活動内容

Rマーク

びん再使用ネットワークは、容器包装のごみ問題を解決するため、「規格統一したリターナブルびん(※1)」の再使用に取り組む生協がネットワークし、Rびんの社会普及に取り組んでいます。

※1 日本ガラスびん協会がRびんと認定したびんのこと。「Rマーク」が刻印され、誰でも使える開放型の容器です。


会員団体

1994年設立時の会員は、生活クラブ連合会、東都生協、パルシステム連合会、グリーンコープ連合で、2000年に生協連合会きらり、2001年に新潟県総合生協が加盟し、現在、北海道から九州まで約190万世帯の組合員が対象となっています。

活動紹介

再使用のシステム

会員生協で採用する調味料や飲料用のRびんは、用途に応じて7種類あり、細口びんで900ml、500ml、360ml、広口びんでは350ml、200ml(3種)があります。

再使用のしくみは、共同購入の配達ルートで回収する「逆流通」を基本としています。
(1)まず生産者(メーカー)が中身を【Rびん】に充填し、生協に納品します。
(2)生協は【Rびん】に入った製品を、主に宅配形式で組合員に配達します。
(3)配達品を受け取る時に、組合員は使い終わった【空びん】を返却します。
  (一部の小型店舗では、組合員が次の買い物をするときに空びんを持参します)
(4)【空びん】は、各納品便(動脈物流)を遡る形で回収され、一定規模に集められた後で選別し、保管します。
(5)保管した【空びん】は、需要に応じて洗浄し、【洗びん】として、もう一度生産者に納品します。

規格統一の成果

規格統一

従前のワンウエイびんは様々な形をしていましたが、規格統一を進めたことにより、食酢やソース、ジュースなど、中身が違いメーカーが違っても同じびんをくり返し使いまわすことができ、再使用の効率を飛躍的に向上することができています。

現在、会員生協全体でRびんを使用する商品の数は「約300アイテム」ありますが(最悪の場合「300分別」しなければならなかったのですが)、規格統一の成果により、たった「7分別」に管理するだけでよく、世界にも類例がない取り組みです。


実績と環境負荷低減の効果

全体の年間平均実績は、供給数1500万本、回収数1000万本で、重量回収率は約70%。

約1000万本(2800t)を自主回収すると、約1.7億円もの自治体の収集費用を節約できます(自治体がリサイクル回収に必要な単価は2003事業年度「廃棄物会計」の59円/kgを使用)。

「自治体が回収してリサイクルした場合」とリユースした場合をライフサイクルアセスメント(ガラスびんLCAプログラム)で比較すると、CO2の排出量を約3000t(東京ドーム約1.5倍の大きさ)削減することができます。

受賞歴

  • 2004年杉並区第1回「すぎなみ環境賞・薄着賞(グランプリ)」受賞
  • 2006年環境省第1回容器包装3R推進「環境大臣賞・最優秀賞(地域の連携協働部門)」受賞
3R推進環境大臣賞・最優秀賞受賞