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活動報告

大学祭で「Rドロップス」のテスト販売・空きびん回収
<千葉大学環境ISO学生委員会>

団体紹介

設立目的

千葉大学環境ISO学生委員会は、千葉大学における環境マネジメントシステムの構築と運用に主体的に参加することを目的に、2003年10月に発足しました。千葉大学では、環境マネジメントシステムの構築と運用を学生の実務教育の機会として位置づけ、学生委員会がその実務を行うという、全国でも珍しい形式をとっています。
千葉大学では、2004年度に西千葉キャンパスにおいて、ISO14001の認証を総合的な国立大学として全国で初めて取得し、2005年度に松戸・柏の葉キャンパス、2006年度に亥鼻キャンパスへと順次認証範囲を拡大しました。

規模

発足当初、西千葉キャンパスにおいて約40名の学生によって動き始めた学生委員会は、主要3キャンパスに各地区学生委員会が設立された現在、8学部から約170名の学生(2009年1月現在)が参加するまでになっています。

役割

学生委員会の主な役割としては、環境マネジメントマニュアルの原案作成や環境目的・環境目標・実施計画の原案作成及び計画に沿った取り組みの実施、基礎研修講師、内部監査員として内部環境監査への参加、監視及び測定の実施、外部審査機関による認証審査への立ち会いなど、環境マネジメントシステムの根幹部分への参加があります。更に、環境報告書の原案作成や各種環境保全活動の実施、イベント・セミナーの開催に至るまで多様な活動を日常的に行っています。
千葉大学環境ISO学生委員会

活動紹介

大学祭でのRドロップステスト販売の様子
大学祭でのRドロップステスト販売の様子

 委員会では、大学内の環境マネジメントシステムの構築・運用だけでなく、学外組織との関わりなど、学外へと活動の幅を広げるようになってきました。たとえば、びん再使用ネットワーク事務局からお誘いいただいた新しいリターナブルびん「Rドロップス」の開発会議に参加したり、そのRドロップスを千葉大学生協や千葉大学祭でテスト販売をしたりといった活動はその代表例と言えます。
 2008年10月31日から3日間行った千葉大学祭でのテスト販売では、びん再使用ネットワーク事務局から“Rドロップス”を借り出し、りんごジュースのテスト販売および空きびんの回収を行った結果、89.3%という高い回収実績をあげました。このテスト販売では、びんの洗浄と充填業務をびん再使用ネットワーク事務局に業務委託し、その他の企画・運営はすべて学生委員会で実施しました。また、その他にも各種イベントの運営・参加なども行ってきました。


 このように、「学生主体での環境マネジメントシステムの構築と運用、そして学外での活動を通して得られたノウハウ」を地域・社会に還元するために、また、学生の主体性の拡大や学生の実習教育の場の拡充のため、委員会はNPO法人格を取得することになりました。2008年度より学生委員会のNPO法人化の検討を進め、2009年4月1日に千葉県知事より設立の認証を受けました。学生が理事長以下のすべての役員を務める全国でも珍しい特定非営利活動法人となります。これにより、これまで以上に学外のさまざまな団体と学生の裁量で連携が取りやすい体制になりました。具体的な活動としては、「環境マネジメントの実務を経験した立場」と「学生としての立場」の両方の視点を生かし、環境報告書・CSRレポート等への第三者意見を提供する事業や、協賛金を頂きながら各種環境イベントの企画運営を行う活動などを予定しています。
 法人化により、これからは大学の組織としての環境ISO学生委員会と、特定非営利活動法人としての環境ISO学生委員会の2つの顔を持つことになり、新しい、大きな挑戦が始まります。これからも、さまざまな挑戦を通して学生委員一人ひとりが成長し、地域社会へ貢献していきたいと考えています。